2011年夏

私は電力会社で火力発電所の運転に携わる仕事をしていました。

その年の東日本大震災により、多くの発電所が損傷を受け、過去にない需給逼迫危機を迎えていた電力業界。

稼働できる発電所は機器の寿命を削りながら出力を確保し、損傷を受けた発電所は1日でも早い運転再開に向け、それぞれがあらゆる策を検討、実行していた一方で、世間の電力会社に対する風当たりは厳しくなり社会的、金銭的にも各電力会社はこれまでにない厳しい立場にありました。

「世の中の為に知恵を振り絞り、寝ずに働いている人達が報われない」

時が経ち電力自由化が進み、私は新電力会社の電力小売事業に携わる中で多くの人が雑務に追われ、戦略検討、アイディア実現にリソースをさけていない事に気づきました。

人は考える力を持っているのだから、アイディアを出すことに専念すべきではないか。

私はそう考え、多くの小売電気事業者が抱える定常業務の自動化を進めてきました。

電力小売事業に限らず、今の日本には機械に任せるべき単純業務を、人間が手作業で行っているケースが溢れているのではないでしょうか。

自動車や食品、医薬品等、手作業の機械化が成熟している分野がある一方、それらをコントロールする人間が部品の様に同じ事を繰り返している分野が山ほどある。

日本人のアイディア、探究心、勤勉さが次に進む力となるように面倒な仕事こそ機械にまかせる。

そのお手伝いを私たちにさせて頂けませんか？